2010/4/30 北京2日目（盧溝橋→中国人民抗日戦争紀念館→天安門→故宮→王府井→大柵欄→天壇公園）

朝7時30分頃、目覚まし時計の音で目が覚める。部屋からの朝景はこんな感じだ。北京中心部から離れているので山が近くに見える。東京でいえば多摩付近に宿泊しているような感覚だろうか。



シャワーを浴びて外出の準備をする。昨日は夕食を食べるのが遅かったので、あまりお腹が減っていないし外出までの時間が殆んど無いので朝食は食べないことにした。部屋でテレビを見ていると電話が鳴った。ガイドから電話でホテルに着いたので出発しましょうとのこと。部屋を出て1Fのロビーに向かうとガイドとその友達がいた。

ガイドの友達の車で今回の旅の最初の目的地の盧溝橋へ向かう。今日の天気は非常に良く、気温もかなり高めである。途中、早くも渋滞が発生していた。隣の高速道路も渋滞している。


ホテルから15～20分ほど走っただろうか、しばらくすると盧溝橋の入口のそばに着いたのでそこで下ろしてもらう。ガイドの友達は一旦北京市内中心部へ戻るようで、我々が帰るときにまた来るとのこと。


■盧溝橋（卢沟桥）
ここは歴史の教科書に出てくる盧溝橋事件の舞台となった場所である。盧溝橋という名前は小さな頃から知っているので北京に来たからには一度訪れてみたいと思っていた。
ガイドはどうしてこんなところに来たかったのかと、かなり不思議がっていた。
参観料は1人20元である。チケットを2枚買って中に入る。多数の地元民が徒歩または自転車で行き来していたので、おそらく地元民は無料ではないかと思われる。かなり古い橋で歴史が感じられる。


橋を見学した後は、盧溝橋のすぐ近くにある宛平城の城内を散歩することにした。


昔ながらの中国街並みが続く。ああ、本当に今、正に中国に来ているんだなという実感が湧く。


しばらく進むと途中に中国人民抗日戦争紀念館があるので見学することにした。




■中国人民抗日戦争紀念館（中国人民抗日战争纪念馆）
ここは抗日戦争の歴史を伝えるという反日教育の施設であるため、我々日本人はもちろん足を踏み入れ難い場所ではあるが、実際はそこそこの日本人が見学に訪れているようだ
展示物の内容としては事実かどうかはともかく殆んどが日本が中国に対していかに悪いことをしてきたかという歴史の紹介で占められている。でも最後は現在中国と日本の関係は非常に友好であるという内容で締めくくられているようだ。団体で来ていた小学生のジャージがなんとも北朝鮮っぽい…。余談だが、中国政府のプロパガンダ的なスローガンは例えば上の写真の「深入开展群众性爱国主义教育活动」のように中国の至るところで見かけることができる。それらは赤い横断幕に白い文字で書かれていることが多い。ただしプロパガンダ的なポスターや肖像画は殆んど見られない。恐らく毛沢東が活躍していた時代はもっと多かったのだろうが今現在はどうやら絶滅しかけているようだ。個人的にはプロパガンダ的なスローガン・ポスター・肖像画が大好きである。


見学が終わったあとは、館を出て。ガイドの友達に来て迎えに来てもらうよう電話でお願いした。ちょっと休んで、先程下車したところに戻ると既に迎えの車が来ていたので、乗ることにする。次の目的地は天安門なので、最寄の地下鉄の駅の八角遊楽園駅（八角游乐园站）まで送ってもらうことにする。


初めて外国の地下鉄に乗る。北京の地下鉄は空港線以外は全て2元である。非常に安い。日本もこれくらい安ければいいんだけどなぁ。なお、北京では地下鉄の駅においてもX線検査を実施している。中国は交通機関は右側通行なので地下鉄も右側通行である。車内の雰囲気は日本の地下鉄のほとんど変わらないが、携帯電話で話をしていたり、また複数人同士のおしゃべりで常に賑やかである。この辺が日本と違うところか。車内には山手線のように液晶モニタによる広告もあった。思ったよりも近代化が進んでいる。


20～30分位乗っただろうか、天安門西駅（天安门西站）で下車した。


■天安門（天安门）
地下鉄を降り、地上に出ると天安門の少し西に出た。中国のテレビのニュースで良く出てくる人民大会堂が見える。東に向かって少し歩くと天安門が見えてきた。テレビで何度も見てきた光景が自分の目で見られるとは感激である。ここでとりあえず記念撮影。とにかく人が多いので、撮影にも気を使う。写真を観ていただければ分かると思うが毛沢東の肖像画がこれまたデカい。今回の旅ではプロパガンダ的な肖像画はここでしか見られなかった。天安門をくぐって故宮を目指す。



■故宮博物館（故宫博物馆）
故宮博物館もものすごい人の数である。外国以外にも中国各地から観光客が来ているので人がこんなに多いそうだ。白人の姿もちらほら見かける。それから故宮博物館はとにかく広い。隅々まで見学すれがまる一日掛かってしまうだろう。とにかくあまりにも広いので私とガイドは歩き疲れてしまった。途中、何度も休憩を入れながら天安門まで戻ることにした。次は北京の銀座と呼ばれる王府井に行くことにした。



■王府井（王府井）
天安門東駅から地下鉄に乗って隣の駅の王府井駅で下車した。なるほど、確かに中国らしからぬ（？）品のある繁華街である。


途中、王府井小吃街に入った。小路の両側に屋台がびっしりと並んでいる。日本のたこ焼きがあった。それからあの有名は臭豆腐も売られていた。確かに臭いと言えば臭いが、かといってそんなに悪臭では無かった。ある意味好きな人にはいい匂いなのかもしれない。好き嫌いがはっきりと分かれる匂いであろう。日本でいうと納豆みたいな存在であろう。



お腹が減ったし移動で疲れたのでここで食事をすることにした。ガイドが適当に注文してセンマイとレバーのスープが出てきた。私はレバーが苦手なのでガイドに「申し訳無いがレバーは苦手なので食べられない」と伝えて別の品物を注文することにした。メニューを見て唐辛と山椒のスープに春雨が入ったものを頼んだ。ちょっと酸味が効いてヘルシーな感じだった。その料理の写真を取るのをうっかり忘れてしまったので、ここには無い。


食後、しばらく休憩してから店を出て王府井書店（王府井书店）に立ち寄った。日本人向けの中国語のテキストを探すためである。しかし、希望とするような本が無かったのでとりあえず店を出ることにした。ここでタクシーを拾って次の目的地の大柵欄に向かうことにした。そうそう、日本だとタクシーは基本的には乗用車しかないが、中国には主に乗用車とバイクと自転車の３つの種類がある。乗用車のタクシーがなかなか捕まらず、バイクタクシーをようやく捕まえることに成功したので乗り込んで大柵欄へ向かった。このタクシー、ぜんぜん馬力が無くでスピードも30km/hくらいしか出ない。でも北京市内は渋滞が激しいし、交通マナーも最悪だから、却ってスピードが出ないほうが安全かもね。10～15分くらい走っただろうか、大柵欄付近で下車する。また余談だが、今回の旅でドロップハンドルのロードレーサーを２回見かけた。そのうちの１台はレーパンを履いていた。おそらく外国人であろう。中国だと700×23cのタイヤなんてさすがに入手困難だろうなぁ。



■大柵欄（大栅栏）
大柵欄は昔ながらの商店街である。この商店街をしばらく歩き、途中小路に入った。日本でいうと下町的な家や店が見られる。


大きな通りに出たので、ここで自転車タクシーを捕まえて天壇公園へ行くことにした。このタクシーの運転手は結構な年齢のおじいさんなんだが、一生懸命漕いでる。もちろんスピードはぜんぜん速くない。観光者しか乗らないのかなと思って聞いてみたら、地元の人間も移動手段としてバリバリ利用しているらしい。




■天壇公園（天坛公园）
この天壇公園もとにかく広い。ガイドは「自分は疲れたのでベンチで休むからあなた一人で行ってきて」と話しかけてきた。もちろんガイドには休んでもらうことにし、自分一人で奥の祈年殿を向かったが、チケット売り場が既に営業時間で閉まっていた。結局中に入れず、ガイドが休んでいるベンチまで戻ることにした。途中売店で飲み物を買い私もベンチで少し休んでから、天壇公園を出ることにした。


天壇公園の入口付近からバスに乗って、前門駅（前门站）の近くで下車し、前門駅から地下鉄に乗り、復興門駅（复兴门站）で1号線に乗り換えて、八宝山駅（八宝山站）へ向かう。



駅を降りてからホテルの部屋に戻る前に先に食事を済ませた。食後、部屋に戻り歩き疲れたのですぐに就寝した。

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by NeooHOK (2019-10-12 06:12)